【小説家になろう】鷹は瑞穂の空を飛ぶ~プラスチックの専門家が華族の娘に転生したので日本は化学立国になります~
作者:コモンレール
熱中度 ☆☆☆☆
再読回数 ☆
ジャンル 歴史
明治時代の日本に、五摂家の娘として転生した主人公。生前は高分子を専門とする化学者だった彼女は、後年にアメリカで発明されるはずだった66ナイロンをはじめ、当時は開発されていなかった様々な物質を生み出していきます。
歴史モノは大好きなのですが、そろそろ戦国時代転生でおなか一杯になってきたときに出会いました。戦国モノも面白いんですけどね。あっちの信長とこっちの信長で行ったり来たりするのに疲れてたんです。
本作ですが、今まであまり読まなかった近代日本をベースにした作品です。この時代を取り扱っている作品自体少ないんじゃないかと思います。
そしてさらに珍しいのが、科学ではなく、化学チートというべき主人公の能力です。現代知識を過去で披露する科学チートは食傷気味だったのですが、本作の主人公は化学極振り。また解説もわかりやすいため普通に「へー、すげー」と感心できます。
扱っている時代が珍しいので、戦国モノほどとっつきやすくはないかもしれません。
ただ、司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」好きなら、それを背景知識に楽しめる作品です(50話前後の時点)。
おすすめです。
坂の上の雲もおすすめ。